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彫刻家の素描手帳 -Sketchbook by sculptor-

京都で彫刻家として活動しています。素描を主にお見せします。In Kyoto, working as a sculptor. The show mainly drawings.The one wants to look at a sculpture, please click the "sculpture" of the left category column. Thank you!

トルソ Torso  -野外彫刻展 出品作(於:京都府立堂本印象美術館) Outdoor sculpture exhibition Listed work (at Insho-Domoto Museum of fine art)

野外彫刻展  (於:京都府立堂本印象美術館) 出品作です
京都は桜が今満開ですぜひお越しください
http://sketchbookbysculptor.blog.fc2.com/blog-entry-92.htmlの記事で紹介した作品です



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以下は会場のボランティア解説員用の資料として提出した文書です

「私は発掘された埋蔵文化財や骨董品など古いものが大好きです
古い仏像もよく見に出かけます
有名寺院の国宝寺宝などは言うに及ばず寺宝館の片隅にある欠けたり
朽ちたり焼けて炭になってしまった仏様にかえって強い存在感と尽きせぬ
魅力を感じたりするのです
そのような感銘がこの作品の制作動機になっています
元々はモデルを前に顔も腕もちゃんと作りました。その後意図する表現と
関係のないものを省いて削っていき、作品表面も時間の経過を表現する
ためにわざと荒れたように仕上げました
ちゃんと仕上がっていないし不完全なのに「美しい」と思えるものにすること
それがこの作品の制作意図です

材料のFRPとはガラス繊維を絡ませ馴染ませ強度を上げたプラスチック
のことです。身近なところでディズニーランドやUSJの造形物や着ぐるみ
ヘルメットやサーフボードにプレジャーボートなど様々なところに使われています

彫刻でいえば奈良時代に盛んになった
たとえば阿修羅像などに用いられている脱乾漆の方法
(布に漆を絡ませ馴染ませ強度を上げて同時に軽量化も図る)を
現代風にアレンジしたものとも言えます

プラスチックのことを樹脂(樹の脂)ともよぶことと関係があるのかも
しれませんね」
*一部改訂










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  1. 2018/03/31(土) 06:00:00|
  2. 彫刻 sculpture
  3. | コメント:2
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コメント

コメントありがとうございました
>あまりの偶然の巡り合わせ驚きました。
実はつくもさんのブログで水嶋さんのトルソーを見せていただいたとき
何故か岬さんや父上の克さんのことを思い出したのです
作品を見てどこか共通するところがあったので
つい、コメントしてしまいました
私の父が木内克さんお作品が好きで
お宅にちょくちょくお邪魔していました
私も何度もお邪魔してます
岬さんは良く我が家に訪ねてきて泊まったりしていました
一時期、私のお兄ちゃんのようでした
話すと一冊の本になるくらいいろいろあります( ´艸`)
懐かしく思い出させていただき感謝してます
私もいまだに世界で一番好きな彫刻作家は木内克です。
ありがとうございました。


  1. 2018/05/08(火) 09:43:15 |
  2. URL |
  3. baba #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

baba様

お互いの家を行き来なさっていたのですね。
交流の深さが偲ばれます。
岬先生の教え子の私ですら一度しか伺ったことはありませんのに。
それでも自宅にあった克さんの作品が放つ強烈なオーラは忘れることができません。

私も克さんの作品がことのほか好きです (もちろんすべてではありませんが)
でも残念ながら展示されているところが西日本にはほとんどないのですよ。

今、北海道は旭川の美術館で展覧会が開催されていますが遠いので行けるかどうか。
伊奈谷の信州高遠美術館の原田コレクションの中にテラコッタやデッサンのまとまったコレクションがありますね。
それは見に行きました。下関市立美術館にも代表作2点がありました。
京都には河原町三条の教会に聖母子像があるきりです。


木内克は下の世代に大きな影響を与えながら文献なども少なく残念でなりません。随筆集「わたしのどろ箱」も絶版になったようです。
私家版の小冊子でもいいので思い出をまとめていただけませんか。
きっと多くの木内克ファンのみならず日本近代彫刻史研究者に感謝されますよ!

私も長く彫刻を作りまた見てきましたが木内克のように作品の前から動けなくなるような感銘を与えてくれる彫刻家にはなかなか出会うことができません。
またあの感銘を受けたおかげで長く彫刻を続けていられるのかもしれません。

若い頃のことをいろいろ思い出しました。ありがとうございます。
  1. 2018/05/08(火) 18:52:40 |
  2. URL |
  3. 水嶋康宣 Mizushima Yasunobu. #-
  4. [ 編集 ]

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