彫刻家の素描手帳 -Sketchbook by sculptor-

京都で彫刻家として活動しています。素描を主にお見せします。In Kyoto, working as a sculptor. The show mainly drawings.The one wants to look at a sculpture, please click the "sculpture" of the left category column. Thank you!

中世キリスト教美術 ⅩⅨ Be in love in the European Middle Ages


〈哀哭〉画面中の天使 1304-06 ジョット・ディ・ボンドーネ パドヴァ スクロヴェーニ礼拝堂
〈Lamentation〉 Angel in the picture 1304-06, Giotto di Bondone, Padua Scrovegni Chapel

中世末期 ルネサンス初頭 ジョットが登場します
ジョットの登場を以ってルネサンスの開闢とするようです
中世の硬直し象徴的に表現された人物に対し
初めてヒトを”生きているように”表現した画家と言うことです
ヴァザーリの画家列伝に
羊飼いの少年ジョットが岩に羊の絵を描いていたところたまたま大画家チマブーエ通りがかり
生きているように描かれた羊に大いに驚き父親に掛け合い弟子にしたのだという話がのっています
描写の能力をもって画才の現れとする典型的な伝説です

「ジョットがいればレオナルドはいらない」とは美術史家の千足伸行氏の言であったと記憶しています
(確認のため検索したのですがどこにも見当たりませんでした)
美術に長くかかわっておられる方には大してびっくりするような発言でもないはずです
いささかセンセーショナルな響きがありますが美術史の文脈に沿った名言と言えるのではないでしょうか
ジョット(あたり)以降 中世の硬直し象徴的な表現に対し写実的で自然な表現が優勢になっていく
その美術史上の重要なターニングポイントに位置するのはジョットであり
大勢が決してからその行程上にレオナルドは登場したということでしょうか

感じることと見ること
聖性と俗性
と言う二項対立にもならないしどちらとも言えないもので世界は満たされているのですが
私はどちらに与するのかと問われれば
ただし極論で
「中世があればルネサンス以降はいらない」とでも返答しておきましょう








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