モクレンの落ち葉
やっと今年の用事も全部片付いたと思ったらもう年の瀬です
今年はなんだか落ち着いて自分を耕したり蓄えになるような展覧会をあまり見られなかったなあ・・・・・
おーし今から年が変わるまでに
「古代ギリシャ展」と「ポンペイ壁画展」と「テツィアーノとヴェネツィア派展」を見に行くっ!
行って帳尻合わせをするっ!
・・・・つもりっ!(^.^;)
- 2016/12/18(日) 00:00:00|
- 葉 Leaf
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私が参加させていただいた貝塚まちなかアートミュージアム2016のレポートです
おかげさまで延べ人数4,696人の方のご来場をいただきました
ありがとうございます( ^^) _旦~~
水間観音駅で配られていた会場案内図の順に見ていきましょう
―水間観音駅―
案内所のある水間観音駅前で勝田さん制作の衣装に身をくるみ客寄せのパフォーマンスをするのは
アートディレクターの薮内さん
さすが演劇出身の方です 物怖じせず自然にキメのポーズができるのですね
犬の散歩の人に無視されてましたが(笑)
―納屋会場―
オープニングセレモニー会場となりました
テープカットの準備がしてあります
(写真:右) 小屋デオモフ 小屋ニツドフ [ののくさ工房]
(写真:左) 光のトリデ・闇のトリデ Ⅰ [脇浜保育園+おおぞら保育園]
(写真:奥) 生命の環 [勝田 真由]
光のトリデ・闇のトリデ Ⅰ [脇浜保育園+おおぞら保育園]
光のトリデ・闇のトリデ Ⅰ [脇浜保育園+おおぞら保育園]
小屋デオモフ 小屋ニツドフ [ののくさ工房]
生命の環 [勝田 真由]
このカオスとコスモスの分岐点に位置するような不思議な形態感覚
勝田さんは生命の根源 生命の秘密を目撃する場所へいつの間にかたどり着かれたようです
ちなみに彼女はエキセントリックなところも自己主張の激しいところもない
とても物静かで穏やかな方です
あ!子供だ いいな
「光のトリデ」は中に入って内部に展示されている子供たちの作品を見てくぐり抜けるという体験型の作品なのですが
通路のサイズが子供仕様でうまく取材できませんでした
中のすばらしさはこの子の笑顔が物語っています
―K邸会場―
秋の雨 [水嶋康宣]
私のは別の記事でご覧ください
http://sketchbookbysculptor.blog.fc2.com/blog-entry-994.html凸凹おみくじツリー [(有)リブ建築設計事務所]
おみくじを引いて竹に結んでいくのですが初日朝に写真を撮ったので
全然結び付けてありません
ごめんなさい🙇
―銀座七丁目会場―
東京の銀座七丁目ではありません 大阪府貝塚市水間の美容院「銀座七丁目」なのです
私も最初は出品作家さんの紹介とかで「銀座七丁目で展示してる人」とか言われて
今この人は銀座で同時に個展もしてるんだあパワフルだなあと思ってました はい
光のトリデ・闇のトリデ Ⅱ [脇浜保育園+おおぞら保育園]
これも中をくぐり抜ける体験型の作品です
適応 [大川あじさい]
よく夢でうなされるとか強迫観念やPTSDをお持ちでしょうと大川さんにお訊ねしたところ
全然ないっ! とのことでした 失礼しました
フェルトプール [大阪府立佐野工科高等学校課題研究テキスタイル班]
しっかりした作家さんの作品かと思ってました
羊4匹分の毛で作られています
工業高校にテキスタイル班があるなんて泉州ならではですね
また星を見るために [野村 真弘]
ほぼ日課のように制作されたスケッチパッドの作品 見応え十分でした
いとほし [原田 有希]
自分の子供に対する親の感情は可愛い可愛い一辺倒じゃなくて
時には我が子を人心を解さぬ異形の者と感じることもあるのですね
タイトルに込められた深い意味が伝わってきます
その間にあるもの [中橋 祥行]
たとえ都会の喧騒の中に身を置いても
静かに美を感じ取っている中橋さんの姿が目に浮かびます
―水音造園会場―
現在住居として使用中の邸宅です
有機生命体の軌跡 [天野 英子]
炭なんかがを使ってあると
我々世代はつい「わ! もの派! 成田克彦」なんて興奮し
どういう扱いがしてあるか興味津々になるのですが
別に炭なんて もの派の専有物ではないし人類が火を使いだしてから身近にあるものですから
先入観をはずして
私は生け花やフラワーアレンジメントに炭が使ってあるのは初めて見ました
天野さんはまとまりのつけ方がやはりただ者ではありません
家の気息 [松枝 美奈子]
この屋根裏には窓があり通気状態で さながら家自体が呼吸をしているようなのだとか
その息の流れを視覚化する松枝さんの試みです
また星を見るために [野村 真弘]
懇親会で野村さんと隣り合わせになり少し話をしました
セザンヌ マチスの絵画語法あるいはそれらを軸とするような近代美術史の文脈のようなものを感じると感想を伝えましたら
彼らは野村さんの学生時代のアイドルで彼らの画面の余白そして東洋の水墨画の余白へと興味関心が広がっていると返事が返ってきました
修士論文にフランク・ステラをとり上げたという熱き若者です
タラテガ・シリーズをステラのバロック期とし誰にでも起こりうる展開と見なすなど
興味深い話を聞かせていただきました
金箔に包まれた愛すべき小さなものたちは彼の鋭くも優しい感受性を証左するのでしょうか
貴楽園会場
光と影 [yulamooco]
我々の作業ではいつも脇役のマスキングテープがこんなことに使えるとは思いもしませんでした
貝塚を代表する事柄がマスキングテープを使って美しいステンドグラス風にまとめられています
ふきよせ [布まわり案内人 カシオペイア]
この笑顔が素敵な女性の下に吹き寄せられた和装の生地で作り出された洋服の数々
ご本人にお会いするまでははっきり自己主張されるタフな中年の女性が出てくると思っていたので二度びっくり!
和装の生地がセンス良くシックな洋服に生まれ変わっています
かいづかの、たからもの [オオサコミヤギ]
貝塚在住の方々が陶土で作った自分の「たからもの」を焼成して展示してあります
そしてその制作の様子を撮影した映像作品とともにセットしてあります
この記事では伝えきれませんがビデオで自分の「たからもの」を語る人々の表情がとても美しく思えました
陶芸と映像のコラボレーションをやりますと自己紹介された時
はあ?(?_?)?と反応してしまった自分をはずかしく思います
―水間寺客殿会場―
注文の多い同窓会 [トリオ・ザ・転校生]
3人の転校生の部屋
その中の一人は昔あなたの目の前に現れた転校生か
或いはあなた自身であるはずです
Aさんの部屋
Bさんの部屋
Cさんの部屋
皆さんは「誰」だったでしょうか?
では3人をご紹介します
Aさん
Bさん
Cさん ←クリック拡大
ちなみに私水嶋が近しく感じたのはAさんです
ジュリアンは火を消すか [松枝 美奈子]
一時は日本中を席巻した小便小僧ブーム
その名残がこの天台宗の古刹にも残っています
人の意識の余白に消し忘れの落書きのように残っていたなつかしい光景を
鮮やかに切り取ってみせる松枝さんならではの作品です
きらら彦星 [きらら彦星]
なにか口にしたいけどもどかしくうまく言えないうまくまとまらない とにかく取り掛かる
そんな美術制作の原点のような制御できないパワーを感じました
Artパフォーマンス はなつカラダ [池宮 中夫]
私は池宮さんに久々の大笑いをさせていただきました
まあ 何も言わずこの怒涛のパフォーマンスを見よ!
何だか最後は池宮さんに全部持ってかれちゃいましたね(笑)
なぜ池宮さんがニチボー貝塚のシャツを着てバレーボールをしているかわかる人は
ええ歳こいたオッサンオバハンです「東洋の魔女」伝説を知っている人です
「サインはV」「アタック№1」も見たかも
その人に理由を尋ねてくださいね
最後まで見てくださってありがとうございました
https://ja-jp.facebook.com/kaizukamachinakahttp://sketchbookbysculptor.blog.fc2.com/blog-entry-598.htmlhttp://sketchbookbysculptor.blog.fc2.com/blog-entry-599.html
- 2016/12/05(月) 00:00:00|
- 参加展覧会レポート Exhibition Report
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貝塚まちなかアートミュージアム2016の出品作です
貝塚市水間地区のK氏宅の庭をお借りしました
庭にあった枯れた池と蹲
水のあり様を楽しむための設えに粉末の石膏を入れ
雨によって硬化させるイベントを行いました
←クリック拡大
←クリック拡大
―会場のキャプションに添えた文章より
「私たち日本で美術に携わる者は誰しも、その色合いや素材の選択、世界観の形成などについて日本の風土が織り成す風景と生活文化の影響を抜きに考えることはできないと思います。
そして日本の風土が織り成す風景と生活文化の正体はといえば、それはこの地域独特の気候による豊富で澄明な水をもたらす降雨とはっきりとした四季の変化であると気付かされます。
初めてこの松本氏邸を下見に訪れた時、水間地区全体を滔々と流れる用水を引き込み、庭に池や幾つもの手水鉢など水を楽しみ愛でるための設えが多くあるのに驚きました。
そして改めて日本人と水との関わり合いについて考えずにいられませんでした。
古来、日本美術には山水図や四季耕作図など水と季節とヒトの営みとの強い関わりを表現したものが数多く存在します。この度私が試みたことは、そうした伝統の上に立ち新しくその伝統につなげていけるものはないものかと思案した結果です。
石膏を屋外に放置すれば湿度に反応し、いずれ数日のうちに雨水によって硬化する―そんな日本では当たり前の事柄に、私は驚き感謝したいと思います。
貝塚に降る秋の雨の一粒一粒を石膏の痕跡と結晶(CaSO₄・2H₂O)に残し、この試みは完成します。」
池と蹲とは別に蹲を二つ庭に設えておられます
通りより望むK氏宅
石垣の上の植栽の中に池があります
展覧会全体のレポート記事は現在編集中です
出来上がり次第アップロードします お楽しみに!
テーマ:art・芸術・美術 - ジャンル:学問・文化・芸術
- 2016/12/01(木) 00:00:00|
- インスタレーション Installation
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