彫刻家の素描手帳 -Sketchbook by sculptor-

京都で彫刻家として活動しています。素描を主にお見せします。In Kyoto, working as a sculptor. The show mainly drawings.The one wants to look at a sculpture, please click the "sculpture" of the left category column. Thank you!

秋の川岸にてAt an autumn river  -東山 Higashiyama -East hills of Kyoto VII

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いつか秋も深まり紅葉の頃となりました
京都の街には上着にマフラーの人に交じって
半袖にカメラの異国の方が目立ちます
寒い寒いといっても日本の秋は北ヨーロッパの人には夏みたいなものなんでしょうね




































  1. 2015/10/30(金) 00:00:00|
  2. 京都 Kyoto
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教王護国寺(東寺) 木造獅子 Kyoogokoku-ji Temple(Toji-temple), Wooden lion

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古美術研究 XLII  ―Antique art study

はじめてこれを京都国立博物館で見た時
一瞬で虜になってしまいました
狛犬としてパターン化する前の時代の「野獣」の真髄を捉える見事な造形力に打たれました
創建当時の仏像台座の一部ではないかとみられていますが確証がないので
木造獅子とし制作年代を広く平安時代としてありました


その頃の博物館は許可さえ取れば常設展示の物はなんでもスケッチさせていただけました
また画材についても今ほど厳しくは規制されませんでした
今は館蔵品のみ可能で何をスケッチするかあらかじめ申請しなくてはなりません 画材は鉛筆のみです
筆ペン持って行って鳥獣戯画の運筆を臨摸してやろうというわたしの企みはあえなく潰えました


日本の文化や技術の向上保存を図る意味でせめて国立博物館の展示品くらいは自由に模写させてもらえないものか
関係各位各機関の検討を切に希望します

















  1. 2015/10/25(日) 00:00:00|
  2. 古美術研究 antique art study
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玉虫厨子  Tamamushi-no-Zushi (the "Beetle Shrine" of Horyu-ji)

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古美術研究 XLI  ―Antique art study

この厨子だけではなく飛鳥時代奈良時代の寺院をみるたび
かの葛飾北斎の富嶽三十六景「遠江山中」に登場する前挽大鋸も台鉋もない時代に
丸太を切り出し製材しよくこんな精巧なものを作れたものだと感心します


物作りの方なら経験的に測定工具なしに幾何形体を作る難しさをご存じだと思うのですが
職人はまず定盤や測定工具を準備しなくてはならない
定盤を水平に固定しなくてはならない
そして平面 直線 直角の整った幾何形体の各部材を準備しなくてはならない
鑿はあったようですが工具屋さんがあるわけでなし手作りで用意し
刃物はもちろん研がねばならない
山へ行って砥石を準備しまず砥石の平面出しをしてから研ぎがはじまる


この玉虫厨子ひとつで
飛鳥時代に木工制作の技術が体系的に出来あがっていたことを雄弁に語ってくれます
しかし屋根瓦と床がある建物などごくごく限られた貴人の住まいか寺院だけで
職人の住まいはおそらくまだ竪穴式住居で仕事以外でこんな建物には入ったことがないでしょう


もちろんこの厨子の美しさはそんな事とは無関係なのですが
見ているとそんな物語が湧きあがってくるのです











  1. 2015/10/24(土) 00:00:00|
  2. 古美術研究 antique art study
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宝篋印塔 Hokyoin-to Pagoda

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古美術研究 XL  ―Antique art study
宝篋印塔 鎌倉時代

いったいどこの宝篋印塔だったか
なぜか隅飾(屋根みたいなとこの角に立ってるやつ)がひとつありませんが
均整のとれた優美な姿が見た時気に入ったのだと思います

均整ってなんだ
優美ってなんだ
は 置いといて・・・・・























  1. 2015/10/22(木) 00:00:00|
  2. 古美術研究 antique art study
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根来塗 朱漆瓶子 Negoro Ware, Red-lacquered wine bottle Ⅱ

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古美術研究 XXXIX  ―Antique art study

この瓶子のかたちを前の記事でトルソや現代彫刻のボリュームの扱いに通じるように感じると言いましたが
実はこのかたちは「そそぐ」「つぐ」という動作に対して非常に合理的で機能的であることをお伝えしなくてはなりません

ご覧の通り上のほうが膨らんでいて重心が上にある

重心が上にあるということは倒れやすい
倒れやすいということは傾けやすい
傾けやすいということは注ぎやすいということなのです

幾らか高めの背は
この瓶子を抱く腕を支点とした場合の「テコ」の長さ 傾け角度の調整のしやすさホールドのしやすさとなります
また置いた時の倒れやすさをカバーするため末広がりのシルエットとなっています
このデザインはこれも私に彫刻的なボリュームを感じさせる大好きな東洋陶磁の梅瓶(メイピン)に由来しているようです

それにしてもなぜ中世の根来に高度な漆製品がうまれたのか
もともと高野山分派独立した革新勢力 戦国大名に伍する勢力 六古窯から遠く 豊富な紀州の木材
―同じ条件はどこにでもあるけど・・・・・・・・そんなことをあれこれ考えています



注ぎやすさという観点で他の物をみてみましょう
お手持ちの横手急須の柄の取り付け位置を確認してみてください
胴体への取り付け位置は重心より下になっているはずです
これが上になっているとそそぐために傾けると重く感じます
つまり横手急須の注ぐ動作のしやすさは柄を軸に回転するときのこれも重心の位置と関係しています


**

ところで人間の動作や器官に対して機能的にデザインされたものは
線的点的に収斂されて誰がデザインしてもほぼ同じになります
メガネなどはその代表例です


















女 Woman
「御堂筋 オータムギャラリー2015」は昨日終了しました
たくさんの方にお越しいただき感謝しております 応援ありがとうございました

展示場所を提供して下さったButterGRAND淀屋橋様 長い期間ありがとうございました

  1. 2015/10/18(日) 00:00:00|
  2. 古美術研究 antique art study
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根来塗 朱漆瓶子 Negoro Ware, Red-lacquered wine bottle

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古美術研究 XXXVIII  ―Antique art study
根来塗朱漆瓶子 室町時代

根来塗の瓶子の形 好きなんです
彫刻のトルソのおもしろさ あるいは現代の彫刻の面白さと通じるようなボリュームの感銘があります

もちろん使い込んで時が仕上げた朱漆の美しさは人智の及ばぬえも言われぬもので(ワタクシゴトキデハトドキマセヌ)
こんなもので注がれた酒を一杯やるのはまた格別だったことでしょうね





















女 Woman
「御堂筋 オータムギャラリー2015」に出品します
2015年9月24日(木)~10月17日(土)
展示場所 ButterGRAND淀屋橋



  1. 2015/10/16(金) 00:00:00|
  2. 古美術研究 antique art study
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ヤクシ― yaksi

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古美術研究 XXXVII  ―Antique art study

さてこれも例によって? いつ頃のどの王朝のものだったか・・・・・・
この神はヤクシャ(夜叉)の女性形です





















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「御堂筋 オータムギャラリー2015」に出品します
2015年9月24日(木)~10月17日(土)
展示場所 ButterGRAND淀屋橋



  1. 2015/10/15(木) 00:00:00|
  2. 古美術研究 antique art study
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鳥形副葬品 a ceramic doll which was placed inside a tomb in the days of ancient China

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古美術研究 XXXVI  ―Antique art study

前漢時代の鳥形俑とおそらくは武人俑の顔部分です





















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「御堂筋 オータムギャラリー2015」に出品します
2015年9月24日(木)~10月17日(土)
展示場所 ButterGRAND淀屋橋



  1. 2015/10/13(火) 00:00:00|
  2. 古美術研究 antique art study
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鐎斗と駱駝俑 Shouto-pan with a handle and legs, Earthenware camel you


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古美術研究 XXXV  ―Antique art study
鐎斗:ショウト (柄付き脚鍋)
駱駝俑:ラクダヨウ

ふたつともいつの時代のどの国のものやら そもそもどこで描いたか またメモするの忘れました
俑は唐三彩ではなさそうです





















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「御堂筋 オータムギャラリー2015」に出品します
2015年9月24日(木)~10月17日(土)
展示場所 ButterGRAND淀屋橋


  1. 2015/10/12(月) 00:00:00|
  2. 古美術研究 antique art study
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三鈷鈴と舎利容器 Three-pronged Vajra Bell and Buddha's bones container

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古美術研究 XXXIV  ―Antique art study






















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「御堂筋 オータムギャラリー2015」に出品します
2015年9月24日(木)~10月17日(土)
展示場所 ButterGRAND淀屋橋


  1. 2015/10/11(日) 00:00:00|
  2. 古美術研究 antique art study
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