彫刻家の素描手帳 -Sketchbook by sculptor-

京都で彫刻家として活動しています。素描を主にお見せします。In Kyoto, working as a sculptor. The show mainly drawings.The one wants to look at a sculpture, please click the "sculpture" of the left category column. Thank you!

「Art at the Temple  善通寺 the 2nd」終了のご報告

善通寺の境内での展覧会無事終了しました。
会期中おいで下さった皆様、暑いさ中ありがとうございます。
おいでいただけなかった方のために、今日は私が搬入当日に撮った他の参加者の方々の作品を紹介します。
まだ完全な展示状況ではないものもあります。言わば展覧会のメイキングフォトといったものです。
また出品者の多くの方々がweb上でも活動されています。気になった方のお名前を検索してみてください。
※画像をクリックすると大きくなります。(敬称略)

アキホ・タタ 「Fantasia・ん -瞑想-」
072b_20110818224133.jpg
布団そのものが瞑想しているかのようですね


浅岡憲介 「向こう側」
069b.jpg


妹背裕 「Prayer]
074b_20110818224154.jpg
4体の如来を16人の羅漢(prayer)が囲んでいます。
後ろで円座になっているのは当日境内でヨガをされていたグループの方々、設置作業をしながら随分そちらが気になりました。


宇野貴美恵 「ハウス栽培」
065b.jpg
ビニールハウスの中に大きな豆の莢があり、その莢の中に・・・。


岡谷哲也 「PLANT]
066b_20110818223746.jpg
檻に閉じ込められた桐の丸太、うがった穴からヤシの若葉が桐を栄養にしながらスクスク伸びています。


岡山富雄 「響き」
062b.jpg

同 「Saint,Giraffe]
060b.jpg

同 「Stand by me」
059b.jpg


貴志勉 「追放された〈内容〉」
058b.jpg
陶で作られた弥次郎兵衛、それぞれに言葉。
057b_20110818223303.jpg
設置作業中の貴志さん


木下順 「昨日から明日」
056b.jpg
作者の住まう小豆島の浜に打ち寄せられた、タテ8列×ヨコ8列で子供が通れるくらいの間隔を空けて正確に並べ立てられた64本の流木。それぞれに子供のような書体で「きのしたじゅん」の署名。


白澤知里 「プリズム」
070b.jpg

071b.jpg
龍の姿で象徴的に具現化されるものを、なぜか私たち日本人は了解し納得出来てしまいます。そういう気配をこの寺の境内の木々は持っていました。


千葉尚美 「鼻だったような気がする」
061b.jpg
木の幹にまとわりついた鼻たちも見ものでした。
キモい系で見る人とユーモア、ギャグ系で見る人に分かれました。わたしは後者です。


辻田恭子 「反映・2011・善通寺・夏」
067b.jpg
木の根元で作業中の作者と手伝い志願の通りがかりの若者たち。
068b.jpg
この木の根元の洞に主のシマヘビがいてちょくちょく設置状況を覗きに頭を出していたそうです。作者が大地のエネルギーを可視化されたからでしょうか。


平野年紀 「YELLOW]
053b.jpg
赤いコードに電球が入っていて夜光ります。


松浦まき 「おりひめさま」
055b.jpg

054b.jpg
おりひめさまの名に違わずなんでも織るそうです。娘さんの捨てたビデオテープを織ってるとのこと。


ルカ・ローマ 「INSIDE/OUTSIDE」
064b.jpg

063b.jpg
設置作業中のルカさん(中央右)



水嶋康宣 「黄色い肌の女・女・踊る人のトルソ」
050b.jpg
設置作業中に近所の方、お参りの方、遍路の方が普通に話しかけて感想を言ってくださいました。
善通寺は素晴らしいところです。そんなこと他の野外展ではあまり経験がありません。

■「これはファッションやらで使うやつか?あんた!なんで服着せんの?!こんなスタイルええのに!みんなスタイルええ!今から安い服でええからこうてきて着せなさい!絶対似合うわ!みんな着せたげなさい!ほって、なんでこのひとは頭ないの?なんで?あんたが取ったんか?いけんよそんなことしたら、もったいない持ってきてつけんといけん!すぐ持って来なさい、そうしなさいて!」70代くらいの男性
■「この材料はチョコレート?・・・FRP?・・・あー船とかやらのやつか、はぁはぁは・・・」50代くらいの女性
■「あのな、この寺はな、ほんまにええ寺なんや。この寺でな、展覧会出来るっちゅうことは素晴らしいことなんや。あんた誇りに思わないけん。あそこにある石灯篭みてみなさい。あれは※●☆§〒℃・・・・・・・」80代くらいの男性
■「兄ちゃん・・兄ちゃん・・暑いのに精出るこっちゃの・・・これは芸術のイベントか?・・・、わしゃ歩きや、歩き遍路や。3回目や、3回目(どや顔)」60代くらいの男性
■「みんなスタイルがいいわねぇ。あなた1対1で作るの?」40代くらいの女性
■「(踊る人のトルソは)海辺のホテルの玄関に合うと思います」40代くらいの女性
■「コレ(女)スキ」ヨガに来ていた30代くらいの白人男性
■「ブロックに載せず直接地面に置く方がよい」50代出品者男性、50代出品者女性
■「平野君の黄色はいいが、あなたの石膏の白はよくない、石膏ってなじみやすいですよね。安易に使ってる。ちゃんと考え着色すべきだ。(黄色い肌の女の頭部の布の)この白はいいですが。」最終日の合評会参加の50代くらいの男性


 誤解のないように添えておきますが、私は何も微笑ましいエピソードとしてだけ列挙しているわけではありません。
感想を聞きながら、例えばですが、「日本文化のコンテキスト」という設定(可能なのか不可能なのか?、そのどちらでもないのか?)等を試みて、正統はどこにあり、私は何をしているのかなどと考えています。
 というのも、私には学生時代に忘れられない出来事があるからです。

 農業高校で畜産の先生をしている友人に連れられて、丹波のとある集落にある養鶏農家を訪ねた時「あんたぁ、彫刻の勉強しとってんやったら、うっとこに布袋さん彫ってくれへんかの?」と依頼されたのです。
私は絶句し、丁重にお断りしました。
しかし、一笑に付することも出来ず、なぜかずっと頭に付いて離れませんでした。
 思うにあの時、私は西洋の外国の神像を作る勉強をしており、依頼は東洋の外国(中国)の神像を作ってくれというものだったのです。

もし私が「日本文化」の継承を主張するなら「正統」はあちらにあったのでしょうか。
私はkoreやkouros、ヴィーナス像やダヴィデ像に起源を持つ学習、制作、構想を打ち捨てて「日本文化の正統」に位置する東洋の外国の神、布袋さんを作るべきだったのでしょうか。

出来ませんでした。内側から起こる制作の衝動というものが湧きませんでした。
なぜだ?
(それ)を「美術」と呼んだ時、いずれオートマチックに到来する結果だったんでしょうか。
わかりません。

硬い話になってしまいました。このテーマについてはそのうちきちんと整理したいと思っています。
また、よくご存じの方、ご教示いただければありがたく思います。

とにかくみなさんありがとうございました!(^_-)-☆


テーマ:展示会、イベントの情報 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2011/08/21(日) 19:46:04|
  2. お知らせ information
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

送り火の山

202b.jpg

このたびの一連の騒動は京都に住んでいるものとして、何かとてつもなく恥ずかしく残念で、
結果に釈然としない思いを抱いています。

毎年同日同時刻の送り火をずっと担ってこられた保存会の方々。ご苦労と責任感に頭が下がります。
ですが、ことが人の死を悼み菩提を願う行事であるという原点に帰れば別の判断があったのではないでしょうか。
時間切れ終了を思わす変な終わり方をしましたが、事件の第一報を聞いた時、これで被災地の方東北の方が
以前と変わらぬ気持ちで京都を訪れることは無くなったと思いました。
残念です。

被災地の方東北の皆さま方、暮らしが落ち着かれたら、どうか京都へまた遊びに来てやってください。
修学旅行に来てやってください。

お願いします。


テーマ:ひとりごと - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2011/08/20(土) 19:25:42|
  2. 京都 Kyoto
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

アサガオ Morning glory

IMG_0001b_20110724094940.jpg

アサガオは夏の花というより、夏休みの花。
この花は、もう遠くなった小学校の、夏休みの、思い出そのもの。
そんな気がします。

テーマ:絵画 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2011/08/06(土) 23:05:42|
  2. 花 flower
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2